イベント立ち上げとビジョン

各オープンファクトリーはモノづくりの現場をアピールすることで地域や産業を元気にしたいという想いからスタートしています。 地元有志によるイベント起ちあげ、 大学の研究調査から発展、自治体や製造業団体が中心になり新たな産業活性化策としてスタートすることもあります。 どの場合も設立メンバー達の情熱と行動によって開催に結びついています。

Q:イベントが立ち上がったきっかけは?

 

A:台東デザイナーズビレッジの施設公開が先にあり、デザビレ卒業生が地域内にアトリエショップを構え始めたこと。地元の企業の有志と地元商店街とともにイベントを立ち上げました。 (台東モノマチ)

 

A:大田観光協会から首都大学東京の観光科学域に相談をもちかけたことがきっかけで、大田クリエイティブタウン研究会が設立されました。オープンファクトリーは、研究会が発表した構想の中のひとつのアクションとして実施しています。(おおたオープンファクトリー)

 

A:東京皮革青年会に属するメンバーや浅草で活動するクリエイターなどから、イベント立ち上げの話は出ていました。具体的なきっかけは2013年3月2日に開催されたモノマチの交流会。そこに参加したメンバーが発起人となり、エーラウンドとしての活動が始まりました。 (エーラウンド)

 

A:墨田区の事業に携わるクリエイターと区内事業者で行った座談会が最初のきっかけです。その中で、スカイツリーからすみだのまちへ、オープンファクトリーを通して観光客を呼び込みたいとの話があり、配財プロジェクトと墨田区が協働で活動を始めました。(スミファ)

 

A:甲府市でジュエリーの製造工程を見に行くバスツアーを台東デザイナーズビレッジと山梨県庁が共同で実施していたのを知って、その織物産地版ができないかと村長に相談をもちかけたのが始まりです。バスを出すために県庁に働きかけ予算をつけるために企画書を書き、2011年からバスツアーがスタートしました。 (ヤマナシハタオリ産地バスツアー)

 

A:三条鍛冶まつりという、1日だけのものづくり体験イベントを何度か開催していました。メソッドの山田遊氏との対談の中で、もう少し規模を大きくし、集客も見込めるオープンファクトリーイベントにしたいという話が出て、三条市役所が旗降り役となって立ち上げました。(燕三条 工場の祭典)

Q:あなたがイベントの立ち上げに関わったきっかけは?

 

A:最初は、行政の取り組みのひとつとして中川政七商店の中川社長に自分の会社のコンサルティングをしてもらったことがきっかけ。その中で、僕らがモノづくりをしていてお客さんに伝わっていないということを学びました。モノづくりの価値を直接お客さんに伝えるために工場を開いてその姿を見てもらおうと思うようになりました。 (燕三条 工場の祭典:タダフサ 曽根忠幸さん)

 

A:大田観光協会が立ち上がって4年目に事務局長として就任しました。観光協会には工場を見たいという問い合わせがあって、区報で集めると大変人気ですぐ集まってはいたんですが、受け入れた工場側の負担が大きかったので辞めてしまっていました。そんな中で首都大学東京の秋山先生と知り合い、大田クリエイティブタウン研究会を立ち上げるに至りました。 (おおたオープンファクトリー:大田観光協会 栗原洋三さん)

 

A:私は東京皮革青年会のメンバーでもあるので「イベントを立ち上げよう」という声はさまざまなところから耳にしていたんです。さらにモノマチやスミファの交流会にもよく参加をしていたので、彼らとの繋がりもできていました。浅草でものづくりに携わる仲間や他のイベントと連携がとれる渉外役として、発起人のひとりとなったことはごく自然なことでした。 (エーラウンド:富田興業 富田常一さん)

 

A:フロンティアすみだ塾に入塾したことで、墨田区内の製造業の後継者たちと出会いました。その中のメンバーが配財プロジェクトのメンバーにもなっていて、スミファを運営しています。工場がデザイナー、バイヤー、生活者と出会い、ビジネスチャンスが生まれたら。そういう思いでスミファに関わってきました。 (スミファ:マルサ斉藤ゴム 斉藤靖之さん)

Q:どんな組織で運営していますか?

 

A:台東モノマチに参加するには「台東モノづくりのマチづくり協会」への入会が必要です。現在、会員は120社ほど。モノマチ実行委員会は、会員の中から1名が実行委員長を務め、協会の理事たちがエリアリーダーとなって企画をまとめて実施します。 (台東モノマチ)

 

A:実行委員会は三条市役所、燕市役所、地元企業から数名、プロデューサーのメソッド、PR会社で構成されています。 (燕三条 工場の祭典)

 

A:実行委員会は配財プロジェクト及び地元で起業をめざす若者、墨田区役所で計10名程度で構成しています。少人数のため意思決定がスムーズで動きやすいです。 (スミファ)

 

A:地元の企業の経営者や東京皮革青年会のメンバー、まちづくり会社などが「エーラウンド発起人」となって実行委員会を組織しています。実行委員は10名ほどで、週に1度ミーティングを行います。(エーラウンド)

 

A:大田観光協会、工和会(地元の工業組合)という地元の組織と、首都大学東京、横浜国立大学、東京大学の研修室と大学院生が実行委員会メンバーとなっています。企画を立てるなど工場とのやりとりは学生と工和会メンバーが、事務的な作業は観光協会が担当しています。 (おおたオープンファクトリー)

 

A:バスツアーは山梨県富士工業技術センターが主催しており、告知やイベントレポートもブログで行います。産地の企業による販促ユニット「ヤマナシハタオリトラベル」は11社が参加。イベントがあるごとに窓口となる担当者を変える持ち回り制で、フラットな組織です。 (ヤマナシハタオリ産地バスツアー)

 

A:高岡伝統産業青年会がツアーの企画等を手掛け、窓口とバスの手配などは旅行業者に入ってもらってお願いしています。 (高岡クラフツーリズモ)