イベント企画と構成について
仕事現場をオープンしてモノづくりの魅力を伝える工場見学やツアーがオープンファクトリーの中心的な企画になりますが、目的によっていろいろなイベントが実施されます。地域性を演出、集客を図る、モノづくりを伝える、ビジネスマッチング、来場者を楽しませる、交流を図る、それぞれの目的に応じたイベントを組み合わせて実施することで、地域全体が盛り上がり、参加企業や来場者の満足度も高まります。
オープンファクトリーイベントの企画
仕事現場の公開
オープンファクトリーの中心となるのが仕事現場の公開です。参加企業が工場、工房、小売店などのモノづくりの現場を公開し、そこで働く人達が来場者と交流を図ることで、モノづくりの魅力やプロセスを伝え、企業や地域のファンになってもらう取組です。実際の現場でしか伝えることができない、働く人たちの実演や言葉、道具や機械が動く様子、音、火花、臭い、振動、等が来場者にとっては非日常体験となります。
【施設公開例】エーラウンド:ものづくり工房施設公開
【工場見学例】おおたオープンファクトリー:テクノコアオープンファクトリー
ツアー
あらかじめ決めたコースに沿って、複数の見学先に来場者を案内します。製品加工の流れの紹介のようなテーマや、女性向け、クリエイター向け等のターゲットを絞り少人数で実施することで、深くコミュニケーションを取ることが可能になり、来場者の満足度も高まります。ツアーでは、事前の準備と当日ガイドがとくに重要です。常時対応できない参加企業も、時間が限定されるツアーならば参加しやすくなります。
【一般向けツアー例】台東モノマチ:職人ツアー
【プロフェッショナル向けツアー例】ヤマナシハタオリ産地バスツアー
【街歩きツアー例】おおたオープンファクトリー:モノづくりのまちめぐりツアー
ワークショップ・製作体験
実際に自分でモノづくりを体験し学びを得るワークショップや、現場での製作体験には①仕事の難しさ、緻密さを知ることができる②カタチを作り出す楽しみを得ることができる③体験をきっかけにその工場や商品のファンになる等の効果が期待できます。とくに子供たちにとって、自分で作る体験は、モノづくりや、その仕事への関心を高め、職人や技術者へのあこがれを醸成する機会にもなります。
【予約制・有料ワークショップ例】エーラウンド:アロマレガーロ 調香体験
【当日参加OKのワークショップ例】台東モノマチ:アーキ ワークショップ
【ラリー型ワークショップ例】おおたオープンファクトリー:仲間回しラリー
オープンファクトリーを盛り上げるコンテンツ
商品展示・販売
商品の展示や販売方法によって様々な役割を担います。新商品や技術をアピールしてビジネスマッチングに、実際に商品を販売し収益事業に。多くのクリエイターが参加することで集客に役立てるなど。参加企業の商品が一覧できる場所を設けることで地域の全体像を知ってもらうこともできます。また来場者が商品を購入し家庭に持ち帰ることで、思い出と、地域とのつながりを持ち続けることにもなります。
【新商品開発例】エーラウンド:TOKYO L
【モノづくり展示例】スミファ:すみだものづくりコラボレーション展示
【マーケット例】台東モノマチ:クリエイターズマーケット
セミナー・トークショー
商品の展示や販売方法によって様々な役割を担います。新商品や技術をアピールしてビジネスマッチングに、実際に商品を販売し収益事業に。多くのクリエイターが参加することで集客に役立てるなど。参加企業の商品が一覧できる場所を設けることで地域の全体像を知ってもらうこともできます。また来場者が商品を購入し家庭に持ち帰ることで、思い出と、地域とのつながりを持ち続けることにもなります。
【トークショー例】スミファ:スミファトーク
【トークショー例】ヤマナシハタオリ産地バスツアー:産地ミュージアムトーク
【トークショー例】おおたオープンファクトリー:モノ・ワザトーク
音楽・食関連イベント
音楽や食関連イベントは来場者を楽しませ、オープンファクトリーを盛り上げるために役立ちます。地域をまわって現場見学するのは、思った以上に使い疲れてしまいますから、飲食や息抜きの場を提供し、気持ち良く楽しい印象を持ち帰ってもらいましょう。また音楽や食関連イベントは異業種と交流し、コラボして新たな事業を実施するチャンスです。地域内の新たなコミュニティのきっかけにもなります。普段の付き合いとは異なる業種の知恵やアイデアも活かしたいものです。
【飲食イベント例】台東モノマチ:おかず横丁マグロ解体ショー
【ライブ例】エーラウンド:いろは会ミュージックフェス
【ライブ例】おおたオープンファクトリー:小宮祐樹氏×松本"Yao"善行氏×ダンサーcamewくりライブ
交流の場
オープンファクトリーは地域外からのたくさんの来場者と交流できる機会でもあります。わざわざ遠方から来場してくれたお客様と交流したり、参加企業同志やボランティア、地域の人達との結束を強めるためにもレセプションや交流の場は役立ちます。
交流会に参加した参加企業やお客様を紹介しあうことで、新たな出会いやつながりが生まれ、ビジネスにつながることも期待できます。リラックスして打ち解けながら、モノづくりや地域について語る時間は、参加者たちの昼間とは違った一面が見られるかもしれません。
【レセプション例】エーラウンド:夜のエーラウンド
【レセプション】燕三条 工場の祭典:タダフサ レセプション
【交流会】高岡クラフツーリズモ:大交流会